斑レイ岩(Gabbro)


 粗粒ないし中粒、半自形の苦鉄質火成岩である。色指数 40〜70である。An 50〜90の組成の斜長石およびオージャイト・シソキ石・カンラン石等の苦鉄質鉱物から成る。まれにホルンブレンドや黒雲母を含む。鉱物組成に応じて、次のような型が区別されている。ラブラドライトとオージャイトから成る正規斑レイ岩(normal gabbro)、シソキ石がオージャイトよりはるかに多いノーライト、両者をほぼ等量含むハイパライトである。この内で、斜長石が Ca に富むビトウナイトないしアノーサイトで、かつ大抵はカンラン石を含むユークライト、比較的多量のカンラン石を含んだカンラン石斑レイ岩、カンラン石が更に増大しほとんどカンラン石とビトウナイトだけから成るトロクトライト(troctolite)、カンラン石とアーノサイトから成るアリバライト、苦鉄質鉱物中の Fe/Mg 比が著しく大きい鉄斑レイ岩、石英を約10%以上含む石英斑レイ岩等が主なものである。斑レイ岩中の苦鉄質鉱物の量が減少し、色指数が10以下になるにつれ、斜長岩に移化する。斑レイ岩は玄武岩の深成相にあたり、主としてラコリス・ロポリス・シル等として噴出する。玄武岩はしばしば広大な地域にわたって均質な化学組成・鉱物組成および組織を持つが、斑レイ岩は不均質なことが多く、1つの岩体中にもさまざまな型が発達することがある。


火成岩の分類表へ戻る